私どもは、Webマーケティングは専門外です。専門外=仕事では請けていないです。

とは言え、多くの中小企業にとって「IT=ホームページ か ネットショップ」で運営上の悩みは集客しかないと言えます。お客様と雑談ベースでありますが、Web集客の話によくなります。何か1つでもお土産になる話を持っていこうと思い、ある程度の予算を組んで、自分なりにWeb集客を継続して頑張っています。

その中で、おそらく間違いないと思う不都合な真実があります。それは、Web集客は金がものを言うパワーゲームになっていることです。大手も中小もWeb集客のために取れる手段(武器)が一緒だからです。

Webサイトを構築するだけでは、インターネット上に住所を持ったに等しい状態です。住所を直接指定して来客することはないので、多くはGoogle等の検索エンジン、SNSなどを経由する必要があります。流入経路が無いと、誰も来てもくれません。

実店舗の場合は、ローカルという武器があります。例えば腰が痛くて鍼灸に行きたいとする。できれば、自分の生活圏から近いほうが良い。生活圏はバーチャルじゃないので、生活圏を武器に集客ができる。

ネットの広告はローカルもクソもありません。Googleに出稿する方法は、中小も大手も同じです。地方の小さなショップがネットショップに出店して何もせずにあれよあれよと売れた、なんて時代はとっくに終わっています。

楽天/AmazonのようなECモールのサービスに於いては、楽天やAmazonで検索をかけます。サイト内検索というやつです。そこに引っかからないと、全くアクセスは見込めません。楽天並びにAmazonで出店手続きや開店を手伝ったことがありまして、如実に数字として出ていました。

人気(アクセスが見込める)のあるキーワードは皆さんが欲しいですし、モール側もお金がほしいので、広告を打って上位表示を目指しています。

中小企業で楽天に出店し大きな売上を得た会社も1社だけ知ってます。ただ、その会社は元々地道に取り組んでた製品が、とある健康ブームに相まって相乗効果をおこし、一気にハネたという経緯でした。タピオカが爆発的に流行ったのとにていますので、再現性に乏しいです。

蘇るロングテール

広告のマネーゲームに付き合いたくないなら、検索/SNSで伸ばすしか有りません。実際には検索一択です。 SNSの運用はかなりハードルが高い。その大きな理由は、担当者にクリエイティブな能力が問われるからです。

SNSはファンを作るためのものですけれど、発信する情報に写真・文章・時には動画が必要で、これらのコンテンツで見ている人を巻き込むための「クリエイティブな能力」が欠かせません。

動画作成に私もトライしたことがありますが、やってみると編集にえらい時間がかかる上に、テンポであったり、効果音や文字の装飾であったり、カメラワークであったり、色んな細かいことを考えて作らないと、だるい動画になってしまうんですね。HIKAKINさん、すごい。

しかし、今みなさんがご覧になっている文字主体のブログであれば、クリエイティブさはあまり求められません。文字を打つだけです。メールなら誰でも打てますね。それと同じなので、技術は必要ないです。

検索に引っかかるには、すごい単純ですけど、競合の少ないものを集めていくしか有りません。強豪が多い→お金たくさんかけてるページが多い→上位表示は厳しい、という理屈です。地域性のある話なら、よりローカルに。専門的な話なら、よりニッチに。塵も積もれば山となるといいますが、Googleのアルゴリズムでも明らかにGoogle検索より遷移した数をカウントしていますので、まずはそれを集めて実績を作る。

すごい地味です。地味の極み。ネットもITも成果を出すには、地味なことばっかりです。

私も10冊以上Web集客 / Webマーケティングに関する本を読み、自分でもそこそこページビューのあるブログを運営をして大きくした中で、これが一番強いなと思いました。

地味な戦いは地道なプロセスで戦うしか無いのです。