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ITコンサルタントは、どんな仕事をする人たちなのか


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ITコンサルティングと聞いて第一にお客様が思われることが「怪しい」「何をしてくれるのかわからない」です。これは事実なので、仕方がありません。ITという言葉の指す範囲があまりに広大すぎて、専門性がどこにあるのか見えていないことが原因だと考えています。

Web製作もITですし、アプリ開発もITです。ネットショップ運営もITですね。専門領域は違えど、ITを活用して事業を発展させて頂きたいという願いは同じです。

当社は、ITを活用してビジネスモデルや会社経営の仕組みを構築/改善していく為のコンサルティングを専門としています。

ITコンサルタントに不可欠な能力

抽象的な定義になりますが、経営資源としてどのような「情報」を収集・蓄積し、どう活用すれば経営課題の解決へのアプローチを思案・実行できる能力です。そのノウハウを提供するのが、当社が考えているITコンサルティングというものです。

プログラミング経験は当然必要

非常に良くある勘違いが、業務の専門家(経営コンサルタントに置き換えても良いです)とITの専門家が組めば、業務にもITにも強いコンサルティングが出来るというものです。これは完全に間違いです。どちらも同じ人物が等しいレベルで理解していることが最も大切です。

どのような情報を収集・集積すれば経営に活かせることはわかっても、具体的にどうやってその情報を集積して集積するのがベストなのかを設計することが出来ないからです。2000万かけてその仕組みを作りなさいではなく、200万でできることはここです、500万ではここまで可能ですと、段階を分けて提案すべきです。プログラムを書いてシステムを作った経験がないと、200万に落とす術がわかりません。

ExcelやAccessのようなオフィスソフトの開発経験ではなく、ある企業の業務システムをプログラミング言語を使って実装し、画面やデータの設計を行ったことがあるかどうか。この経験が非常に重要なのは、プログラミング力の有無は、提案の幅(主に選択肢として)大きく差が出るからです。

業務改革の経験も必要

こういったITが良いだろうと大枠が決まっても、現場のオペレーションを無視しては活用できません。ただ作業が増えるだけでは意味が無いので、現場の方にもメリットが有るように、特定の個人や部門に負担が過度にかからないように、やり方を変えても仕事がスムースに流れるように、細部に気を配る必要があります。

IT導入は業務改革と同じです。今ある業務の流れ、作業内容、業務ルールを一新して新しいやり方を導入することになります。そういった経験を積む機会はなかなかありません。毎月のようにIT導入を行うわけにも行かないので、2〜3年に1度あるかどうか。

業務改革の経験があり、業務プロセスの設計経験も、ITコンサルタントには問われる能力です。事業を運営していく以上、画一的なやり方は存在しないからです。

漠然とした「業務をサポートするITのあり方や活用法は、今のままで良いのだろうか?」と感じられている中小企業の経営者様は、本当に多くいらっしゃいます。中立の立場に立って、そういった疑問や不安を調査とご提案で整理して解消するお手伝いをさせて頂いています。

企業の事業を支えるITをデザインする、難しさ

業務システム、Webサイト、スマホのアプリ。何でも良いのですが、何かしらプログラミングに携わったことがある方は、「こういうものを作ってくれ」というオーダーを的確に表現するのがどれだけ難しいかをご存知だと思います。

エンジニアは皆さんのご要望からそれを満たす要件を導こうとします。その工程は、食べ物のレシピを作るような工程です。「トマトソースパスタ」を作ろうとしても、そのレシピは千差万別。トマトソースパスタの味の違いや出来上がりのイメージ等を、レシピを見ただけでは、専門家以外の人には判断がつきません。

この話を裏返すと、実際の料理の製作工程をキチンと担当したことがない人は、「そもそも、その要望を満たす要件としてこのレシピは正しいのか」を判断することが出来ません。作り方の妥当性を判断できないことになります。

ITシステムのような有機的に様々な情報が絡む不定形な成果物を正しく作るためには、その要望を満たすITシステムはこの設計と実装手段で正しいのかを一気通貫で考えて検討できる能力が不可欠です。

企業のビジネスモデルと、それを実行するための業務。ビジネスモデルをより強固にしていく為の業務はどうあるべきかを考え、「ITとの橋渡し」をするのがITコンサルタントの役割です。ビジネスモデルを維持・改善するための仕組みに沿ったITとは一体どういったものかをデザインする総合力が、ITコンサルタントには求められます。

ITコンサルタントの育成には時間がかかる

プログラミングも出来て業務設計もできる人材を育成するには、かなりの時間がかかります。ITが専業でない事業会社様で、そのような人材を育成する為の取り組みや機会は多くはありません。特に中小企業では皆無と言っても差し支えないのではないのでしょうか。専業外の内容を取り入れて仕事にできるようになるまでは、長期的な取り組みが必要になります。

ITを業務や新規事業に活かす「IT企画」が出来る人材は、どの事業会社様も欲しい人材です。新しい事業を行いたい、その為にITを使ってサービスを提供したい。現状のビジネスモデルを変革して、新しい価値をITを使って顧客に届けたい。仕事のやり方や運営体制を含めて業務のやり方を見直して、ITで改善したい。

そういった思いを整理して実行までのロードマップを作りそのノウハウを提供するサービスを、当社は提供しています。

ITコンサルタントという職種は、益々高度化するIT技術をどう活用するかという面において、非常に重要になる職種だと考えています。当社のみならず、ITの知見と業務改善の経験のあるハイブリッドな専門家が、ITコンサルタントとしてどんどん活躍していく社会になって欲しいと願っています。


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執筆者について

著者

(株) クオリティスタート 代表取締役

湯本堅隆(YUMOTO Michitaka)

略歴

1979年生まれ。ISPの電話サポートのアルバイトをきっかけにIT技術に興味を持ち、2003年にアイ・ティ・フロンティア(現タタ・コンサルタンシー・サービシズ)に新卒で入社。

SIer在籍期間からブログ「GoTheDistance」でSIerを巡るIT業界のあり方・エンジニアのキャリアについて記事を書き、累計はてなブックマーク数40,000を超えるブログになりました。

「ITを使いこなしたいなら、ユーザー企業は内製すべき」と主張しているうちに、2009年から雑貨卸の有限会社 エフ・ケーコーポレーションで内製化を1人で担当するはめに。メーカー送料ロットのない雑貨卸というビジネスモデルをITシステムを実装することで確立し、経済産業省が主催するIT経営実践認定企業に選ばれました。

「システムを作る人材や会社」はあっても「何が正しいITシステムなのか」を事業会社の立場で考え、デザインできる人材が枯渇している。

この課題を解決したいという思いから、会社を創業しました。

重度の野球好きで、東京ヤクルトスワローズのファンです。


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