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スワローズのカラシティー投手は高い能力を持ったリリーバーです


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2018年シーズンから、東京ヤクルトスワローズに加入してくれたマット・カラシティー投手。シーズンの初めは9回を任されていましたが、失点が連続して続いてしまったため首脳陣の心象が無茶苦茶悪くなり、二軍調整を余儀なくされました。ジョシュより全然内容は良かったですけれども。

交流戦前に1軍に合流し、ビハインドの場面で使われ始めるようになり、6月2日のイーグルスのゲームでは、同点の場面で5回途中から投げ、2イニングと1/3をパーフェクトピッチで投げきってくれました。

私が見る限り、カラシティー投手は活躍できる要素をふんだんに持っています。ジョシュ・ルーキ投手やロス・オーレンドルフ投手よりずっと良い物を持っています。26歳という若さも踏まえても、ポジ要素アリアリです。

勝ち継投を担うリリーフエースやクローザーに必要な能力

勝ち継投を担うリリーフエースに必要な要素は、大きく言えばこの3つです。

  1. ストレートの球速が140km後半であること
  2. 空振りの取れる変化球(ウイニングショット)を持っていること
  3. 四球から自滅せず、プレッシャーに強いこと

先発投手とは違い、後ろで投げる投手に最も求められるのは「空振りを取れる能力」です。ストレートの球速が速いことが求められます。ランナーを背負う局面で投げることも多いですから、最も安全なアウトである三振を取ることが出来るかどうかは、とても重要です。

かといって、真っ直ぐが速いだけではクローザーやリリーフエースは務まりません。ストレートよりも重要なのは、空振りの取れる変化球を持っているかどうかです。山崎康晃投手のツーシーム(シンカーにしか見えないけど)や、カミネロ投手や田島慎二投手のスプリットなど、鋭く落ちる系のボールを持っているかどうか。

最後は四球から自滅しないこと。四球を出してしまうのはしょうがないですが、出してしまったとしてもそこから長打を浴びずに落ち着いて仕事ができること。そういった能力が求められます。

クローザーになれるかは予断を許さないですが、勝ち継投を任せられるリリーバーになれる能力は持っている投手です。

カラシティー投手独特の「なかなかやってこない」フォーク

カラシティー投手の最大の特徴は、フォークボールです。ストレートのように真っ直ぐの軌道から落ちるフォーク(スプリット)ではなく、チェンジアップのようにブレーキが効いたフォークを投げます。

銀次選手に投げたボールがフォークです。

フォークなのにストレート系と全く軌道が違う。その上、ボールが来なくて大きく沈むから、なかなかタイミングを合わせることが難しい。真っ直ぐより20km以上速度差があるので、まっすぐのタイミングで待っていたら、そう簡単にはジャストミートできません。ストレートを待ちながらフォークに合わせることは出来ないボールだと思っています。

特筆すべき点は、現時点で被本塁打ゼロであることです。ジョシュ・ルーキ投手とは一味違います(苦笑)

カウントが取れる変化球(カットボール)が欲しい

序盤は真っ直ぐが甘く入って痛打されたり、フォーク系のボールがワンバンしたりと荒れ狂うシーンもあったので結果が出ませんでしたが、最近はストレートの制球も良くなっており結果が付いて来る等になりました。

シュート系のボールは持っていないので、欲しいのはカットボールです。左打者の懐をえぐるのにも使えるし、右打者にファウルを打ってもらう球としても使える。ストレートよりちょっと曲がるだけで、ポップフライを誘発できるようになるので、カットボールを有効に使えるようになってくれたら、ピッチングの形が固まってきます。

と思ってみていたら、カットボールを使い始めました。二軍調整で学んだのでしょうか。ナイスですね。

カットボールをカウント球で使う

カットボールが勝負球になることはないでしょうが、カウントを整える(2ストライクを取る)為に交えていけばナイスです。2ストライクを取れば、フォークを意識せざるを得なくなりますし、カットボールを狙って打っていこうというケースは、そうないでしょう。

恐怖のホークス、オリックス、ライオンズ戦で真価が問われる

パ・リーグの中でも調子の良いチームと来週以降ぶつかります。ラッキーなのはホームである神宮で6連戦が組まれていること。4勝2敗で凌ぐためには、中継ぎ陣の踏ん張りが鍵を握ります。秋吉投手のコンディションが過去最悪なので、カラシティー投手には僅差で6〜7回あたりを投げてもらうケースが増えていくでしょう。

そこで爆発炎上したりしなければ、夏場に向けて視界よしと言えるでしょう。

高い奪三振能力というポテンシャルが花開くよう、期待しています。


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執筆者について

著者

(株) クオリティスタート 代表取締役

湯本堅隆(YUMOTO Michitaka)

略歴

1979年生まれ。ISPの電話サポートのアルバイトをきっかけにIT技術に興味を持ち、2003年にアイ・ティ・フロンティア(現タタ・コンサルタンシー・サービシズ)に新卒で入社。

SIer在籍期間からブログ「GoTheDistance」でSIerを巡るIT業界のあり方・エンジニアのキャリアについて記事を書き、累計はてなブックマーク数40,000を超えるブログになりました。

「ITを使いこなしたいなら、ユーザー企業は内製すべき」と主張しているうちに、2009年から雑貨卸の有限会社 エフ・ケーコーポレーションで内製化を1人で担当するはめに。メーカー送料ロットのない雑貨卸というビジネスモデルをITシステムを実装することで確立し、経済産業省が主催するIT経営実践認定企業に選ばれました。

「システムを作る人材や会社」はあっても「何が正しいITシステムなのか」を事業会社の立場で考え、デザインできる人材が枯渇している。

この課題を解決したいという思いから、会社を創業しました。

重度の野球好きで、東京ヤクルトスワローズのファンです。


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