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2017年の日本シリーズ第6戦、明暗を分けたポイントを振り返る


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3連敗してもう無理だろモードから、新人王最有力の濱口投手の力投で1つ取り返しました。5戦目も中村晃の2ランで終わったかな〜という所から見事に盛り返して逆転勝利。過去に3連敗して4連勝したのって、近鉄対巨人の日本シリーズぐらいしか記憶にありません。巨人はロッテより弱い発言で有名なアレ…ですね。

【速報】ソフトバンクホークス、サヨナラで日本一決定!最後は川島が決めた!!

元ヤクルトスワローズの川島慶三選手が決めたということ、実質日本一なのは・・・そういうことなんですね。

悔やまれる嶺井捕手の判断

8回裏1死3塁でバッターはギータ。ギータは初球のスライダーを引っ掛けて(2008年の西武対巨人の日本シリーズ、第7戦の中島裕之を思い出すような)ボテボテのゴロ。砂田投手が掴みましたので、ピッチャーが取ってホームに来ることはないだろうと普通は思います。嶺井捕手がファーストに投げるように指示するのも当然…ここからが面白い。

サードの城所龍磨選手、ベースの半分ぐらいまで飛び出してきました。ピッチャーが取っているのに。城所選手としては、ピッチャーゴロの時点で自分かギータのどっちかがアウトになるわけだから、まさかのオールセーフ狙いも兼ねて飛び出したのではなかろうかと推察されます。アウトになっても挟殺プレーで、2死2塁ならワンモアチャンスでOKと。

嶺井捕手もあの状況でどこまでサードランナーを見ていたのか分かりませんが、砂田投手は嶺井捕手の指示通りファーストに投げたのではないかと思います。あの時のベイスターズの内野の守りは、極端な前進守備でもなかったと思います。1死3塁で1点取られてランナーが消えるのは想定通りだったのでしょうけど、結果として、点を与えずに済むチャンスを逸したことがミスに転換されたような格好になりました。

悔やまれる嶺井捕手の判断〜内川選手への配球編〜

9回で1点差。迎えるホークスはクリーンアップ。クローザーは大変ですね、本当に… 当然一発だけは打たれてはいけない局面なので、最も三振が取れるボールである山崎康晃投手のツーシーム(どう見てもシンカーだけど)を多投しました。デスパイネ選手には、インサイドにツーシームが2球上手くハマって抑えることができました。が・・・内川畜一選手には見事にツーシームを狙い撃たれてスタンドに運ばれてしまいました。

ツーシームに頼りすぎてワンパターンになってしまいました。本塁打を避けて追い込むためには、外一辺倒でストレートを低めに集めて追い込むことを第一に考えるべきだったと思います。アウトローの真っ直ぐをスタンドに運べるのは筒香選手ぐらいです。単打OKでも構わない、と。2死満塁でも抑えればいいわけですからね。追い込まれていたら、さすがの内川選手もツーシーム一本で狙い撃つのは困難だった。

ま、2点差だったらこのホームランも「お疲れさまでした」で終わっていた可能性が高かった。狙い撃ってスタンドインできる内川選手が何よりもすごいのですが、ゲームの流れと言いますかアヤと言いますか、1点差にしてしまったことが響きました。

サファテ投手凄すぎワロタ

サファテ投手も牽制悪送球で無死2塁に自分でしましたが、ロペスと筒香を連続三振。宮崎は歩かせて柴田選手をほとんどど真ん中ですが真っすぐでどん詰まりにさせてスリーアウトチェンジ。今度から左で投げてもらいましょうかというぐらい、圧巻のパフォーマンスでした。これで完全にホークスの流れになりました。チャンテ4を続けていればわかりませんでしたよ。ロバート・ローズのチャンテ4、大好きです。

所沢で熱烈歓迎サファ者と言われていた当時を思い起こすと、ホークスのマウンドがよっぽどあったのか工藤公康監督がすごいのかわかりませんが、36歳という年齢を感じさせない唯一無二のクローザー。故障も無く、球速も常に安定している。球数制限が欲しいぐらいですよ(え

エスコバー投手の突然の乱れ

11回裏に内川選手を迎えた所から、バリバリに力み始めてしまったエスコバー投手。ストレートの四球を出してしまいました。ここで変えてもいいかなと思いましたが、左対左を徹底するラミレス監督は中村晃選手との対決でも続投。結果として裏目になりました。一人遅かったといえばそれまでですが、15回まであることを考えると、当然ですが継投も遅くなります。

マッチには初球のスライダーが抜けたことで上手く追い込めて、サードゴロの併殺打かと思いきやファーストのロペス選手の足が離れてタッチができなかったということで、セーフになりました。サードの悪送球でエラーがついてもおかしくないプレーでした。エスコバー投手の四球連発のミス、サードの悪送球でゲッツーを逸したミスが重なってしまった格好です。

三上投手もカウントを悪くしてしまい、3−1からの外の真っ直ぐをイメージ通りにセンター返し・・・! ライトの梶谷選手もストライク返球を返しますが、ボールが跳ねましたよね..? バックホームからの謎のイレギュラーバウンドのように見えました。きわどかったですが、あのコースのまま返球が捕手に返っていたら、タイミングとしてはアウトだと思います。ミスには見えませんでした。

ベイスターズの未来は明るい

我らが東京ヤクルトスワローズが2年前にボッコボコにやられた最強のホークスに対し、3連敗という絶望的な状況からも食い下がって追い詰めたベイスターズの土俵際の粘りは素晴らしかったです。山田哲人大統領の奇跡の3連発がなければ、スイープされていましたから。先発陣にレベル差がありすぎましたね。短期決戦は先発が9割です。8割じゃなくて、9割。

ベイスターズの左腕先発陣のパフォーマンスは圧巻でした。これに来季は即戦力と名高い左腕の東投手が来るわけですから、7回と8回を投げる投手がピタッとハマれば、Aクラスの常連入りの可能性が大きく近づいています。96敗したチームからすれば、順調そのものですよ。DeNAの球団経営手腕には感服感服アンド感服でございます。ブルペン陣の整備さえ間違わなければ、いい所まで行くはずです。

これで今年のプロ野球の日程は終わりました。監督コーチ選手を始め、全ての野球関係者の皆様に感謝申し上げます。来年の2月まで、しばしの別れ!


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執筆者について

著者

(株) クオリティスタート 代表取締役

湯本堅隆(YUMOTO Michitaka)

略歴

1979年生まれ。ISPの電話サポートのアルバイトをきっかけにIT技術に興味を持ち、2003年にアイ・ティ・フロンティア(現タタ・コンサルタンシー・サービシズ)に新卒で入社。

SIer在籍期間からブログ「GoTheDistance」でSIerを巡るIT業界のあり方・エンジニアのキャリアについて記事を書き、累計はてなブックマーク数40,000を超えるブログになりました。

「ITを使いこなしたいなら、ユーザー企業は内製すべき」と主張しているうちに、2009年から雑貨卸の有限会社 エフ・ケーコーポレーションで内製化を1人で担当するはめに。メーカー送料ロットのない雑貨卸というビジネスモデルをITシステムを実装することで確立し、経済産業省が主催するIT経営実践認定企業に選ばれました。

「システムを作る人材や会社」はあっても「何が正しいITシステムなのか」を事業会社の立場で考え、デザインできる人材が枯渇している。

この課題を解決したいという思いから、会社を創業しました。

重度の野球好きで、東京ヤクルトスワローズのファンです。


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